『社会人としてどう振る舞えばいいか分からない』
『会社での話し方が分からない』
新入社員の方が入社初日にまず悩む部分ですよね。
『社会の中で働いていくうちに慣れる』とは言っても、
初めのうちに最低限の振る舞い方を知っておきたい方も多いと思います。
今回はそんな方の力になれるよう、印象が良くなる話し方を3つに分けてご紹介していきます。
話し方というものが、社会で生きていく上での土台となる部分で
上手に話すのと話さないのとでは、印象が全く異なります。
今回ご紹介する3つが出来ていれば、周りからの印象が非常に良くなりますし、
ずっと使えるテクニックですので、ぜひ覚えてから社会に飛び込んでもらえると嬉しいです。
その3つというのは、次の通りです。
- 名前を呼ぶ
- 相手目線で言葉を使い分ける
- PREPの順で話す
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
【名前を呼ぶ】
まず1つ目は『名前を呼ぶこと』です。
相手からの印象を良くするためには、この方法が一番簡単かつ最強で、
会話の中や挨拶の中に、相手の名前を入れる。
たったこれだけです。
簡単すぎて不思議に思う方も多いと思いますが
実はこれで得られる効果は大きく2つあって、
一つは、相手をホルモンレベルで気持ちよくさせることが出来ます。
名前というのは、自分の中で一番心地いい言葉と言われています。
小さい頃からの自分のアイデンティティである『名前』を呼ばれることで、
オキシトシンという『幸せホルモン』が体内に分泌され、
分泌されると、無意識に気持ちよくなり、『相手から好意を持たれてる』と感じることとなります。
テレビを観てて、同じ名前の芸能人が出るとなぜか気になったり、
お店で自分の名前が書いてあるキーホルダーやマグカップが置いてあったら
つい手に取って見てしまうといった経験はないでしょうか?
それらはどちらも、この幸せホルモンが出ているからなのです。
名前を呼ぶことで得られる効果2つ目は、『返報性』が関係しています。
『返報性』というのは、『何かしてもらったらお返しをしなきゃ!』と考えてしまうことで、誰しもに当てはまる法則です。
例えば、誕生日プレゼントをもらったら、相手の誕生日の時にお返しをしなきゃと考えてしまいますよね。
これが会社の中でも当てはまります。
先ほど説明した通り、名前を呼ぶことで相手は『好意を持たれている』と感じています。
ここで『返報性』が出てきて、『好意を返さなきゃ!』と脳は無意識に考えるのです。
その結果、相手からも良い返事が返ってくるので、関係性を良好にすることが出来ます。
以上の2つの効果を得ることが出来るので、
『〇〇さん、おはようございます。』
『この件、〇〇さんはどう思います?』
といった感じで、挨拶や会話の中に名前を入れてみてください。
明日から誰でも出来るテクニックなので、早速実践してもらえると嬉しいです。
【相手目線で言葉を使い分ける】
2つ目にご紹介したいテクニックは、『相手目線で言葉を使い分けること』です。
もし、あなたが働いていく上で、次のいずれかに当てはまってしまったら要注意です。
当てはまったら注意
*業界用語や会社でしか使わない単語を外で多用している方
*一般人が使わないような言葉を多様している方
例えば、
『このスキームをエビデンスとともにハンドインしといて。』
と言われた所で、新しく社会に入ってきた方にとってはサッパリですよね。
そんな人いないだろうと思っている方も多いかもしませんが、
実は社会の中には、こういった分からない言葉を使ってくる人がよくいます。
そのような人が現れたら、危険なので気をつけてください。
何がどう危険なのかをお話ししますと、
言葉というのはコミュニケーションをとる手段の一つなのです。
目的のために使われる手段はより簡単であるべきなのに、
その手段に対して、『難しい言葉』という謎のハードルを設けてしまっていて
結果、コミュニケーションや仕事上でミスが発生してしまうことになります。
相手目線で考えずに難しい単語ばかりを並べる人は、一見、頭良さそうに見えがちですが
実は仕事を遅らせている要因の一つであることを覚えておいてください。
会社に入って間もないうちは、業界の知識がないため、初めて聞く言葉が頭上を飛び交うことになると思います。
その言葉を覚えていく過程の中で、『会社内だけで使われているものか?』、
『業界全体で使われているものか?』をそれぞれ分類していくことが重要になってきます。
これを最初のうちからしておかないと、いざ会社や業界の外に出た時、
相手と意思疎通が出来ませんし、不信感を与えることになってしまいます。
そうならないよう、言葉を分類して覚えた上で、
相手に理解してもらうためにはどの言葉を使うべきかを毎回考えるようにしましょう。
Point 誰もが理解できるわかりやすい言葉を使うことで、印象や信頼度がガラッと変わります!
【PREPの順で話す】
最後にご紹介するテクニックは『PREPの順で話すこと』です。
これが3つの中で一番重要です。この話し方が出来るかどうかで
仕事が出来るかどうかを判定されるといっても過言ではありませんので、ぜひ実践してください。
PREPとは以下の頭文字を合わせたものです。
PREPとは?
Point(結論)
Reason(理由づけ)
Example(具体例)
Point(結論)
何かを説明する時に、この順番で話すこと。
これが今回一番ご紹介したい部分となります。
PREPの順で話をするだけで一気に説明がまとまり、印象がガラッと変わります。
例文をみてみると分かりやすいと思います。
例えば上司に、『あなたはAとBの案どっちの意見に賛成なの?』と聞かれたとしましょう。
それに対して、PREPの順で話が出来ていない方は、以下のように答えるケースが多いです。
ダメな例
上司:「A案とB案どっちに賛成?」あなた:
(E:具体例) 「Aを売り出したNY支店の売り上げは前年比20%増と結果に出ています。」
(R:理由づけ)「Bと比べてAの方がコストも削減できて、目新しさもあります。」
(P:結論) 「なので、私はAの商品を売り出すのに賛成です。」
一見、悪いように見えないかもしれませんが、上司からの質問を振り返ってみましょう。
上司からは『AとBどっちに賛成?』という二択問題で聞かれています。
まずはこの質問に対して、自分の結論を答えなければなりません。
最初に結論を伝えないと、質問した側としてはAとBどちらに賛成しているか不明なので
具体例や理由づけが、どの立場からみた情報なのかが分からず、頭に入りづらくなります。
そして何より、言葉のキャッチボールとして成り立っていません。
長い説明になる時は特に、どっち側にいるのかをまず明確にしないと
意見を届けづらくなってしまうので、もしこの話し方をしてしまっていたら注意が必要です。
反対に、PREPの順で話すとどうなるでしょうか?
実際にみていきましょう。
良い例
上司:「A案とB案どっちに賛成?」あなた:
(P:結論) 「私はAの商品を売り出すのに賛成です。」
(R:理由づけ)「Bと比べてAの方がコストも削減できて、目新しさもあるからです。」
(E:具体例) 「Aを売り出したNY支店の売り上げは前年比20%増と結果に出ています。」
(P:結論) 「なので私はAの商品を売り出すのに賛成です。」
非常にスッキリしたのが分かるかと思います。
はじめにまず、『A案とB案どっち?』という聞かれている質問に答え、
自分がどっち側の意見にいるかを明確にしているので、その後の話が入りやすくなっています。
その後、なぜそう思うのかをはっきりさせ、
その根拠となる具体例を付け加えることで、意見に厚みを出すことが出来ていますね。
そして最後に改めて、結論を伝えて締めることで
自分がどっち側の意見かを再確認させることが出来ます。
これが説明をする際の参考にすべき話し方です。
Point 周りからの印象が全然違いますので、ちょっとずつ練習していきましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介した『名前を呼ぶ』、『相手目線で言葉を使い分ける』、
『PREPの順で話す』の3つが会社で使うべき話し方となります。
新入社員の方でも実践しやすいものばかりですので、ぜひ実践してみてください!
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