『本番前に心臓のバクバクが止まらない!』『手の震えが止まらない!』
『頭が真っ白になる!』
多くの日本人がこのような緊張の悩みを持っています。
しかし、皆さんご存知ですか?
実は、緊張する人の方が成功しやすいのです。
この事実を皆さんに知ってもらうために
今回は『緊張の正体』と『緊張の原因とほぐし方』をご紹介していきたいと思います。
緊張の正体とは?
早速、皆さんに質問です。
『緊張とはいいものなのでしょうか?それとも悪なのでしょうか?』
おそらくほとんどの方が『緊張は悪』と答えるかと思います。
何か大きい仕事の前だったり、大人数の前でのプレゼン、大事な試合の前なんかに「緊張」は急に現れて、私たちを不安にさせるものなので、そう答えるのは当然です。
しかし、その考え自体がそもそも間違いです。
先に結論を言ってしまうと、『適度な緊張』であれば、
あなたのパフォーマンスを一番良い状態に持っていくことが出来ます。
つまり、緊張は『悪』ではなく『最高の味方』なんです!
この事実を知らず、『私は緊張しい』『自分は緊張ばかりするダメな人間』だと言って、
緊張を短所として捉えている方が多くいます。
そういった方々は、緊張が自分の持っているポテンシャルだと気づいておらず、
最高のパフォーマンスを出すことが出来ていないことになります。
一流のスポーツ選手なんかは、適度な緊張はいいものと理解した上で、
緊張をコントロールし、集中力がMAXの状態になる『ゾーン』に入ることができます。
この『ゾーン』は誰もが経験したことがあるかと思います。
例えば、
『勉強中に人から話しかけられたけど、気づかなかった!』
このような経験はどれも『ゾーン』に入っている証拠で
『適度な緊張感』を持っているからこそ起きるものなんです。
緊張は敵ではなく、味方だということがお分かり頂けたかと思いますが
ここで一点、注意すべきことがあります。
それは味方なのは『適度な緊張』であって、『過度な緊張』は敵だと言うことです。
分かりやすく、緊張度を車のスピードメーターで例えて説明すると、
時速100kmがMAXだとして、100kmに近い状態だと『過度な緊張状態』、
逆に0キロに近いと『リラックスしすぎの状態』となります。
緊張とは車と同じで、時速40kmから60kmくらいにある状態が、一番コントロールしやすく
最高のパフォーマンスを発揮することが出来るんです。
なのでよく、『リラックスしろ』、『平常心でいろ』とアドバイスする人がいますが、
完全にリラックスし、緊張度を0にするのもよくないのです。
客観的に自分を見ることができるのでオススメ!
緊張の原因と解決法
それでは、人はなぜ時速100kmに近い数字まで緊張してしまうのでしょうか?
緊張の原因をみていきますと、以下の三つに絞られます。
B. セロトニンが低い
C. ノルアドレナリンが高い
私たちが正体不明だと思って、対策を諦めていた緊張の原因というのは、実はたったこの三つしかないんです。
言い換えると、この3つさえ改善し、『過度な緊張』を『適度な緊張』に下げることができれば、
最初は敵だと思っていたあの緊張を、自由自在にコントロール出来てしまうということです。
交感神経が優位である
まず、緊張する原因の一つ目は、交感神経が優位であることです。
人間の体には交感神経と副交感神経と言うものがあって、
交感神経は体を動かすアクセル、副交感神経は体をリラックスさせるブレーキと考えてもらって大丈夫です。
交感神経が優位ということはつまり、アクセルを思い切り踏んでしまっている状態です。
アクセルを思い切り踏むことで、心拍数や、血圧、体温などが上がり、筋肉も緊張してしまい、結果、過度な緊張へと繋がってしまいます。
解決法:
これを改善するためには、ブレーキをかけて体を落ち着かせることが重要になります。
それでは、どのようにして体を落ち着かせるべきか?
一番オススメなのが、『1分3回深呼吸』です。
これは普通の深呼吸とは違い、次のようなやり方となります。
②10秒かけて口から息を吐く
③5秒かけて肺にある空気を全て吐ききる
*これを3回繰り返し
少々ハードですので、無理はしないようにしてくださいね。
この方法を実践するだけで、交感神経が優位になっている状態を改善することができ
体のリラックスに繋がります。
より効果が実感出来たので心からオススメ!
セロトニンが低い
過度な緊張の原因2つ目は、セロトニンが低いことです。
セロトニンというのは、癒しの物質のことで、落ち着きや安定を司っている
心のブレーキのようなものです。
セロトニンが低いということは、この心のブレーキが仕事をしていない状態にあって、
イライラや焦り、不安を生み出す要因になりえます。
その結果、過度な緊張へと繋がってしまうのです。
それらを防ぐためには、セロトニンを分泌させる必要があるのですが、どのようにして分泌させるか。
その方法を3つご紹介していきます。
解決法:
1)朝日を浴びる
セロトニンを活性化させる上で、一番効果がある方法が朝日を浴びることです。
5分間だけで構いませんので、朝の散歩をすることで、セロトニンのレベルが上がり
心を落ち着かせることができます。
朝が苦手な人は?
直射日光を浴びるのが一番ですが、そうでなくても光を浴びるだけで
大きな効果を得ることが出来るので、ぜひ心がけてみて下さい。
2)ガムを噛む
朝が弱くて、朝日を浴びることが出来ないって方にオススメなのが、ガムを噛むことです。
とある研究によると、30分噛むだけで、セロトニンのレベルが15%もアップすると言われています。
よくスポーツ選手が試合中に、ガムを噛んでいる光景を目にするかと思います。
これは、心を落ち着かせ、過度な緊張にならないようにするために行っている裏ワザなんです。
3)笑顔を作る
朝が弱くて朝日を浴びることが出来ない、なおかつ本番直前だからガムも噛めないという方にオススメなのが、笑顔を作ることです。
笑顔を作るだけで、セロトニンが分泌されます。
なぜかというと、セロトニンは顔の表情を作る筋肉である表情筋と繋がっているからです。
癒しの物質であるセロトニンが分泌されることで、笑顔が作られるのですが、
反対に、笑顔を作ることでセロトニンを分泌させることが可能なんです。
ポイント
口角を上げて笑顔を作ることを意識してみましょう。
ノルアドレナリンが高い
過度な緊張の原因、最後の3つ目はノルアドレナリンが高い状態にあることです。
ノルアドレナリンというのは、判断力や集中力を高めてくれる物質のことです。
あまり聞き慣れない物質の名前ですが、実はほとんどの方がノルアドレナリンが高い状態を経験したことがあります。
例えば、
『夏休みの宿題がめんどくさくて、進められなかったのに
期限が迫ってギリギリになると、自然と手が動いて一気に出来た。』
なんて経験はないでしょうか?
これは期限が迫ることで、ノルアドレナリンが分泌され
その結果、非常に高いレベルの集中力を発揮することが出来たからなんです。
つまり、ノルアドレナリンとは大変心強い味方なんですが、
これが分泌されすぎることで、焦りや不安、過度な緊張に繋がってしまうのです。
解決法:
これを解決するためには、ポジティブな言葉を口にすることが一番の解決法となります。
例えば、大事なプレゼン発表の前に、「僕ならできる、私ならできる」と唱えるだけで
脳がそれを信じ込み、自信を持った考えをしようとします。
それにより、焦りや不安を取り除くことができ、
その結果ノルアドレナリンの過剰分泌を防ぐことが出来るのです。
嘘でも脳は信じ込みます!
まとめ
以上、『緊張の正体』と『緊張の原因とほぐし方』をご紹介させていただきました。
今まで敵だと思われていた緊張が、実は非常に強力な味方であったことに驚いた方も多いのではないでしょうか?
ご紹介した緊張をコントロールする方法を実践し上手く習慣化できれば、仕事や勉強、スポーツなど、あらゆる場面で役に立ち、最高のパフォーマンスに繋がりますので、ぜひお試しください!